トータル評価:
涙アリ :
両親から虐待、学校ではいじめ、先生からわいせつな行為を受けていた14歳の少女が家出をし、自殺をしようとしていたところを少女を盗撮していたストーカーのお兄さんに助けられ、誘拐される。
しかし、ストーカーのお兄さんは下心もなく、お兄さんの優しさに触れ、徐々に絆を深め、「2人で逃げ切れたら結婚しよう、捕まったら一緒に死のう」と約束をし、同居生活を始める。
両親は警察に捜索願を出し、探偵にも依頼して少女を探している。
警察より先に探偵が2人に行きつき、少女とお兄さん、探偵とその助手の4人が次第に打ち解けていき、少女行方不明事件の解決へと進んでいく。
話が進むにつれて、涙が止まりませんでした。
14歳の少女もお兄さんも探偵とその助手もすごく良い人で、また、それぞれが育ってきた背景が重くて、少女とお兄さんには幸せになって欲しい気持ちでいっぱいでした。
でも、お兄さんは誘拐犯。逃げ切れないにしても、最期どうなるのか、、、最期まで見ごたえのある作品です。
そして、いろいろ考えさせられます。
私は幸いにも、両親がいて、ネグレクトも虐待もなく、一般的な家庭で育ちましたが、どこかでは少女の様な、お兄さんのような、探偵のような家庭環境の人もいるのだと思うと、やるせない気持ちになります。
探偵の「オレが公的な手段でお前を引き取ってやる」と言うセリフがありますが、カッコイイですね。
そういう子達を助けられる人間になりたいものです。
(2024.03.19更新)
猫田 ねこ
パチンコ店勤務からweb制作会社へ転職という異色の経歴。漫画大好き。アニメ大好き。パチンコ大好きな、ねこです。